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オルタナティブなカルチャーライフについて綴ります。


by megumi_mh

今日と明日の間で

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「“今日、いまこの瞬間”に、すべての意識を集中して
夢中になって打ち込んでいれば、明日の心配は何もいらない」

雑誌で紹介されていたキャッチコピーを読んで、
すぐに上映館へ足を運んで観たのが、映画『今日と明日の間で』。
これはバレエダンサー首藤康之さんのドキュメンタリー映画。

ボレロをつくったことで知られるモーリス・ベジャールや、
ネザーランド・ダンス・シアターを世界的な
コンテンポラリーバレエカンパニーへと押し上げたイリ・キリアン。
そうした著名な振付師に愛されたダンサーの軌跡が、
出演作の映像とともに紹介されている。

バレエへの愛や情熱があるのはもちろんのこと、
表現すべきことを表現できる肉体も持ってはじめて表現者たりえるバレエ界。
踊りたい人が踊るのではなく、踊るべき人が踊る。
そんな厳しい世界で、生きてきた首藤さんの生き方は、
あまりにもまっすぐで、迷うことを知らず、
自分と引き比べることもできない。

けれど、それほどよそ見をせず、
情熱を持ってひとつのことを成し遂げた人がこの世に存在する。
その美しさを知るだけで、不思議と自分まで救われる気がした。

写真:この間、40歳を迎えたという首藤さん。
空がそのときどきで違う美しさを見せるように、
20代では表現できない圧倒的な存在感をスクリーンで見せていた。
# by megumi_mh | 2012-01-08 23:52 | 映画

Wonderful Christmas Time

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いつの間にか、クリスマスも目前。
は、早い!(汗)

クリスマスソングはあまたあれど、
特に「幸せな気分にしてくれるなあ」と思うクリスマスソングがこれ。
ポール・マッカートニーの「Wonderful Christmas Time」。

そうそう。
再就職したばかりの職場で、きょう仕事をしていたら、
いきなり"Merry Christmas!"の声が。
デスクの傍らを見ると、かわいらしい女の子が立っていて、
チョコレートをくれた。

職場のカナダ人スタッフが、自身のお子さんを連れてきて、
みんなにプレゼントを配っていたよう。
日本人にはない発想&習慣なので、ちょっとビックリしてしまったけれど、
ほんのささやかな気づかいが、心をあったかくしてくれた。

まさにWonderful Christmas Timeだね。
# by megumi_mh | 2011-12-22 21:33 | 音楽

洋菓子店コアンドル

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映画『洋菓子店コアンドル』を観た。
蒼井優演ずる主人公なつめが、ケーキ職人として奮闘するなか、
周囲の人々を少しずつ変えていくという作品。

「美味しい食べ物が人を幸せにする(or変える)」系の作品はほかにもあって、
正直なところ、全部が全部、面白いわけではないので、
実はあまり期待していなかったのだけれど、これが思いのほかよかった。

主人公だけでなく、周囲の登場人物もとても生き生きとしていて、
どの人物の気持ちも「分かるなあ」という感じ。

なつめに対して、「あんたのその自信過剰なところがムカツクのよ!」
(もうDVDを返却してしまったので、正確な引用ではないけれど)
と捨て台詞を吐いた、江口のりこ演ずるマリコにだって肩入れしてしまう。

だって、自分は誠心誠意やってきたのに、
なつめみたいに半人前のくせに大口たたくヤツが目の前にいたら、
ムカツクじゃない。

そんなマリコに共感するのは、私が意地悪なだけかもしれないけれど、
一生懸命であるがゆえに出てくる負の感情に対しては、
ある意味「いじらしいなあ」と思ってしまう。

それもこれも「いじらしい」と思わせる説得力が、
この映画にあったからかもしれない。

それから、この作品を観ていて思わず目がいってしまったのが、女性の美しさ。
戸田恵子や加賀まりこが美しいのは知っていたけれど、
この映画ではさらに輝きが増していたように思う。

お菓子も美味しそうだし、目黒川沿いの景色もきれいだし、
夢を見させてくれる映画でもあった気がするなあ。

写真:ご近所のカフェで食べたピスタチオのケーキ。
最近、体調のことを考えてケーキはごぶさたしているけれど、
やっぱりスイーツは、人を幸せにしてくれるよねえ。
# by megumi_mh | 2011-12-20 00:03 | 映画

何気ない日常

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街にはクリスマスソングがかかり、
そこかしこに美しいイルミネーションがきらめいている。

「ああ、年末なんだなあ」。
そんな当たり前の事実に、改めて気づかされる。

年末といえば、3姉妹のなかで唯一独身の私に
毎年、課せられた義務がある。
実家のある大阪への帰省である。
(ときどきその義務を放棄してはいるけれど)

東京で行われるカウントダウンライブにも行けないし、
乗車率100%越え必死の新幹線に乗って帰省するのは、
少々面倒くさいというのが正直なところだ。

帰ったところで、何かビッグイベントが待っているわけではない。
父:「帰りは汽車で帰るんか?」
私:「き、汽車!?(バスじゃなくて、新幹線かって意味?)」
姉:「汽車って大変そうやねえ。顔がススで真っ黒になりそうやもんねえ」
そんな愚にもつかない、家族の会話が繰り広げられる。

でも、そんなくらだないことに笑える日常があるということは、
それだけで幸せなのかもしれない。
だってそんな日常が、一気にしてなくなってしまうときだってあるのだから。

そう思ったら、古明地洋哉さんの「Mind Game」の
「つまらないことで泣いて くだらないことで笑う
そんな日々がずっと続くはずだって思いこんで」
ってフレーズが頭の中で流れた。
# by megumi_mh | 2011-12-17 21:30 | 音楽

読む手帳

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12月ということで、2012年版の手帳を購入した。
選んだのは、糸井重里氏がプロデュースする「ほぼ日手帳」。

Wikipediaの情報ではあるが、2010年版は35万部売れたとのこと。
それだけ売れると、カフェで隣に座った人が自分と同じ手帳を持っている、
という可能性も少なくない。

ほかの物であれば、なるべく人が持っているアイテムは避けたい、
と考えるあまのじゃくなのだけれど、手帳の場合、
「書く内容は違うのだからいいじゃないか」と思っている。

「ほぼ日手帳」の利点は、1日につき1ページあてられていて、
好きなことをたっぷりと書き込めるとか、
デザインがいいなどいろいろとあるけれど、
私にとって最大の魅力は、各ページの下に書かれた「日々の言葉」。

著名人の名言など「なるほど」と頷かされるものもいいけれど、
何より楽しいのは「言いまつがい」からの引用。
知らず知らずのうちに肩に力が入りがちな日常を、
短い文章でふっと緩めてくれる。
私にとって「ほぼ日手帳」は「読む手帳」と言っても過言ではないのだ。

ただ「言いまつがい」からの引用を読んでいると、
所構わず笑ってしまうところが難なんだけれどねえ……。

写真:今年はローズピンクのカバーをチョイスした。
# by megumi_mh | 2011-12-13 22:14 |