ハングリーであれ。愚か者であれ
2011年 10月 07日
身長制限に引っかかって、
ジェットコースターに乗れなかったジョシュ少年。
彼は遊園地内にあった願いを叶えるマシーンに、大人にしてくれと懇願する。
そして翌朝起きてみたら、本当に成人男性の体になっていた!
しかし、体は大人でも、頭の中は子どもまま。
家族には自分だと信じてもらえず、家を出る羽目に。
一時はどうなるかと思ったものの、その後
子ども独自の感性が活きる、おもちゃ会社に就職。
次々とヒット商品を飛ばして、
あれよあれよという間に昇進していく。
しかし、社会生活にもまれ、
頭の中まで大人になってしまったジョシュ少年。
子どもの心をとらえる商品を生み出すことができなくなり……。
というのは1988年に制作された、トム・ハンクス主演の映画
『ビッグ』のあらすじ。
子どものときにこの映画を観て、
大人になったら知らないうちに、自分もある種の輝きを失うかもしれない、
と漠然とした不安を抱いたのを覚えている。
しかし、多くの大人がそうした事態に陥りやすいからといって、
すべての大人がそうだとは限らない。
そのいい例がおそらく一昨日、他界した
アップルのCEOスティーブ・ジョブズ。
彼がアップルやピクサーで何を成し遂げたのか、よくは知らなくても、
スタンフォード大学で行われたスピーチを聞けば、
彼が目を輝かせ、情熱を燃やしながら生き抜いた
56年間の人生が垣間見える。
by megumi_mh
| 2011-10-07 19:38
| 映画