洋菓子店コアンドル
2011年 12月 20日
映画『洋菓子店コアンドル』を観た。
蒼井優演ずる主人公なつめが、ケーキ職人として奮闘するなか、
周囲の人々を少しずつ変えていくという作品。
「美味しい食べ物が人を幸せにする(or変える)」系の作品はほかにもあって、
正直なところ、全部が全部、面白いわけではないので、
実はあまり期待していなかったのだけれど、これが思いのほかよかった。
主人公だけでなく、周囲の登場人物もとても生き生きとしていて、
どの人物の気持ちも「分かるなあ」という感じ。
なつめに対して、「あんたのその自信過剰なところがムカツクのよ!」
(もうDVDを返却してしまったので、正確な引用ではないけれど)
と捨て台詞を吐いた、江口のりこ演ずるマリコにだって肩入れしてしまう。
だって、自分は誠心誠意やってきたのに、
なつめみたいに半人前のくせに大口たたくヤツが目の前にいたら、
ムカツクじゃない。
そんなマリコに共感するのは、私が意地悪なだけかもしれないけれど、
一生懸命であるがゆえに出てくる負の感情に対しては、
ある意味「いじらしいなあ」と思ってしまう。
それもこれも「いじらしい」と思わせる説得力が、
この映画にあったからかもしれない。
それから、この作品を観ていて思わず目がいってしまったのが、女性の美しさ。
戸田恵子や加賀まりこが美しいのは知っていたけれど、
この映画ではさらに輝きが増していたように思う。
お菓子も美味しそうだし、目黒川沿いの景色もきれいだし、
夢を見させてくれる映画でもあった気がするなあ。
写真:ご近所のカフェで食べたピスタチオのケーキ。
最近、体調のことを考えてケーキはごぶさたしているけれど、
やっぱりスイーツは、人を幸せにしてくれるよねえ。
by megumi_mh
| 2011-12-20 00:03
| 映画