「魔法があるって信じるかい?」
そんなことを聞かれたら、思わず鼻でフッと笑ってしまうような
可愛げのない大人になってしまったけれど、
ラヴィン・スプーンフルの
Do You Believe in Magic?を聴いた後ならば、
素直に"Yes"って答えられるかもしれない。
If the music is groovy,
it makes you feel happy like an old-time movie
(カッコいい音楽って、古い映画みたいに幸せな気分にしてくれるよね)
歌詞にあるこのフレーズを聴くたびに、私の頭の中には
『
雨に歌えば』『
錨を上げて』『
踊る大紐育』など、
ジーン・ケリーやフランク・シナトラなんかが活躍する、
MGMのミュージカル映画のシーンが浮かんでくる。
似たような俳優陣に、最後にはハッピーエンドが約束された
お決まりのラブストーリー。
でも、マンガ『不思議な少年』のネームにあったとおり、
「ミュージカルは愛すべきナンセンス」。
ポップな歌や、軽快なダンス、カラフルな衣装で、
観る人を自然と笑顔にしてくれる。
そう、グルーヴィな音楽にも古い映画にも、
私たちの生活をちょっと明るく彩ってくれる
魔法の粉がふりかけてあるのだと思う。
でも、そんなことを言われても、「はあ、何の話ですか?」
という人もいるかもしれない。
そういう人にどれだけ熱弁をふるっても、きっと話は通じない。
そのときのもどかしさって、まさにこんな感じかもしれないな。
I'll tell you about the magic, and it'll free your soul
But it's like trying to tell a stranger 'bout rock and roll
(魔法について話してあげるよ。きみの魂を自由にしてくれるから
でもそれって知らない人に、ロックンロールについて語るみたいなもんだよね)
写真:雑誌、本、ペン、ノート。
音楽以外に私を幸せにしてくれるハッピーセット☆